2008年10月27日

悠久の森で見つけたもの 続き

私達夫婦に加えて、友人2人も加わってメンバーが増えての参加。

ところで、そこで遭遇したものは、『ツチアケビ』

実は、なかなかお目にかかれない植物のよう。
(確かに、ネットで検索してもあまり情報が無かった。。。)

地元の植物に詳しいおじちゃんに聞いたところ、とても苦いけれど、煎じて飲むと、腎臓や肝臓にいいらしい。昔はこれを乾燥させて飲んだとのこと。

情報は少なかったけれど、それでもウィキペディアにはあった。
民間薬や薬用酒の材料にされているけど、薬用効果についての正式な報告はほとんどないとのこと。

ツキアケビとはどんな植物かというと、
森林の中に生育する、日本固有種のラン科の植物。腐生植物。

これに似た種で、タカツルラン(ツルツチアケビ)は日本最大のラン。
現在、絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト)らしい。



  


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2008年10月26日

悠久の森

私の両親がもうかれこれ8年ほど参加している、「口坂本悠久の森」(静岡市葵区)の森作り。
今回は私達夫婦も参加。

この森は、大日峠と口坂本の周辺に位置しており、林道を10分ほど運転したところにある。

もともと、ツキノワグマにより食害を受けた森で、食害を受けた部分が腐り始め、強風により倒れたものも見られはじめたらしい。このままでは、台風などの強風により全部倒れてしまう可能性が高いので伐採し、その跡地を口坂本の森クラブが植栽とその後の手入れを行って、豊かな森を育てています。
現在は、6つのグループが定期的に下刈などの活動を行っており、その内2グループは漁業関係者が参加しているとのこと。(静岡県 静岡森づくり情報より参照)

針葉樹だけでなく広葉樹も沢山植わってる。
もう8-10年近くなるまだまだ若い森だけれど、木々は2Mくらいは成長している。
広葉樹には植林したものと、自然に伸びたものもある。
聞くところによると、植林した樹よりも自然に生えて伸びた樹のほうが生長が早くて丈夫とのこと。
やはりその土地にあった、かつ自分で育った樹だからね。







栗の樹だってもう立派に育ってます。
かなりの種類の樹が植えてありますが、それぞれの樹には名前のプレートをつけてます。
図鑑で見るものよりも、断然勉強になります。

  


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2008年10月19日

皮を剥いだ丸太の使い道


今日はいよいよ丸太で道路脇の土砂を止める壁づくり。

厳密に言うと、前の地主さんが古タイヤで土砂をせき止めることはやっていたものの、時間がたって崩れてきたからと、見た目が悪いので、丸太でもう一度作るということに。



これは作業前の状態

朝、9時に近くにあるログハウスの喫茶店で父と集合。
父はすでにトラックで山から丸太を運んで準備万端。
ユンボまで用意してあり、これからどうなるのかウキウキ。



と、まずは杭打ちの丸太づくり。 
チェーンソウで丸太の先を削る。 まるで鉛筆の先を削るみたいです。

そんな作業を始めた矢先に、助っ人登場。
井川の若いキコリさんのお友達が作業着にチェーンソウまでもって駆けつけてくれた。
即戦力!頼もしい!


早速ハンマーで杭打ち。これがなかなか上手くいかない。
アスファルト道路に近すぎてからなのか、深くまで刺さらない。
それでも、鉄の杭打ち用のスティックで最初に穴を掘り、ハンマーで打ち、最後にユンボでもう一度打つ。

次に丸太を一本ずつ横に入れて、番線(ワイヤーの太いもの)で杭に括り付ける。
おそらく、父の長さの測り間違えなのでしょう。
長さの違う丸太があったりして、ちょっと面倒だった。
もちろん、太さだってバラつきがあって、隙間だらけだし。。。




それでも、日が陰り寒くなり始めた頃には完成!
思った以上に上手くできている。




↑完成
この場所をもう少し整備したら、活動の拠点になれそう。
殺風景だから樹を植えたいなとも思う。

今日は初めてカタチになった作業 第一段。



今日の活動メンバー4人。 
(左から、若きこり君、職業きこりの父、私、夫のジェリー)

  


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2008年10月16日

丸太のピーリング


夏から伸びきった雑草は、まだまだ背丈くらいまである。冬になれば随分と草はなくなるので、それまでの間、下刈りはしない。

植林作業に取り組むまでに他に準備することは多々ある。
まず、今から出来ることの一つに道路脇の土砂を止める壁を作ること。
運よく、林業をやっている現場で廃材になる丸太を譲ってもらうことが出来た。

早速、皮を剥ぐ作業開始。



この壁、高さと長さを測って、じゃあ何本の丸太が必要か?
およそ2.5~3メートルの長さX直径15~20センチの丸太を90本必要ということになった。

夫婦で休みの日を利用して、およそ3日間で92本、達成!!

なかなかの重労働だったけれど。。。森の中での作業は気持ちがいい!
お昼は毎回バーベキュー。白いご飯だけお弁当に詰めて、あとは魚や野菜を焚き火の上で焼くだけ。
野外で食べるランチは最高!

来週は早速、丸太の壁を設置します。

  


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2008年10月05日

草ぼうぼうの山

冬の時期はあまり草が生えていないと思っていたけれど、夏になるとこんなにも風景が変わる。



↑2008年2月




↑2008年9月 ススキは人の背丈以上に。



これが来年の夏になったら、もっと荒れるんだろう。。。  


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2008年10月05日

春が楽しみなもの


こんな荒れた山だけれど、春の収穫が楽しみなものがある。

自然に成長したタラの木が沢山あるのだ。

大きなものはすでに2Mくらい伸びている。

春はタラの芽三昧ができそうface02

  


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2008年04月05日

日本へ引越しに向けて

この予期せぬ山の購入は、私達夫婦の日本移住の最大のきっかけになった。
実は、購入したのは日本に休暇のために一時帰国していた時の話。2008年2月。

カナダに戻った私達は、日本へ移住の準備を始める。
まずは、それまで住んでいたウィスラーWhistlerから一旦、夫の実家のあるレイディースミスLadysmithに引越し。突然の決意と約6年住んでいた大好きなウィスラーを去るのはちょっと複雑な思いだった。





日本に移住する前にした事。それはガレージセール。ここで私達の荷物をスリムにして、少しでも引越し費用の足しにするため。カナダではどこの家庭でも要らなくなったものは捨てるのではなく、ガレージセールでリサイクルです。本人にとっては不要な物も他のひとには大切な物になることだってある。Win-Winのカタチです。
運よく、近所のおばちゃんがガレージセールをやるということだったので、便乗させてもらった。準備は結構大変だったけれど、当日はお祭り騒ぎ。とても楽しかった。売れて欲しい気持ちと、自分の所有物だったものが知らない誰かの手に渡って。。。心の中で「大事に使ってね。」




これで6年間で貯め込んだたっぷりあった荷物が日本に引越しできるくらいのサイズになった。

そして2008年4月、日本に戻って来た。
  


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2008年02月29日

ランドオーナー

2007年2月。山の地主になった。

面積は、約11町。およそ11ヘクタール。坪でいったら3万3千。

前のオーナーが森林を伐採してすでに3年が経っている。だから雑草だらけの荒地。

ハダカ山なら植林しよう。土地を整えて、木を植えて、手入れをして。。。

これから何十年も世代を越えて楽しむことができるすばらしいものを手に入れた気持ち。


  


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2008年02月23日

その一ヵ月後に

山に出かけていた父から、帰り道に「売り地」の看板が、県道沿いの山に立っているのを見つけた。

すでに村の人たちは、そう言った話に敏感になっている。

もしあの看板をどこかの業者が見て、買って、勝手なことに利用されたら。。。。
私達にはどうすることもできない。

山を守るため、自分の育った地域を守るため、皆でお金を出し合おうかとも話が上がった。

結果、私の夫が購入することに決めた。

看板が立ち始めて、3日後には地主さんと交渉し、看板もその時点で撤去してもらった。

嫌は不安は一見落着。
  


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2008年01月10日

きっかけのバックグラウンド

2007年12月、私の実家である静岡市葵区横沢周辺で、大きな産廃工場の建設予定の話がのぼった。噂ではなく、本当に関東の大きな企業が山を買い取って建てるというのだ。

村のおじいちゃんやおばあちゃん達は大騒ぎ。でもこちらがいくら反対したって平等な立場での話し合いは無理でしょう。そこで町内会長が代表して、静岡の小嶋市長に陳情。この話はニュースでも取り上げられた。
嬉しいことに、私達の地域を知っている人から自発的に著名運動まで起こった。市民の力、集まるとスゴイ。

その後・・・この産廃業者から連絡はなくなった。

  


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